青の魔術師 BlueWizard

脳内垂れ流し駄文日記

とある飛行士への追憶 (犬村小六)

「ふたりが織りなす、ひと夏の恋と空戦の物語である」

本当に美しい物語を見た…。


使い古されたネタでも上手な書き手が描けばこんなに物語は美しく、感動するものになるのだ!ということを見せ付けられた作品。
たった数日の、一介の飛行士とお姫様の、惹かれあいつつも最後は…という典型的なローマの休日的話。
途中の伏線も、最後のシーンを彩るギミックもわかりやすいしよくあるものだと思う。しかし最後のシーンの美しさ、感動は心震える。美しすぎる御伽噺。
バスの中で読んだんだが、最後のシーンは文章が見えないくらい涙があふれた。なんて変な人だ俺w でもそれくらいの美しさ、切なさ、感動。
ガガガ文庫もあなどれない。